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2001年1月


1月20〜21日  八幡様(1986年式ビトルボE)登場

ネット上で見つけて思わず購入してしまった「ビトルボE1986年式」が我が家にやってきました。

註)MIEのStuart氏によると、ビトルボ(クーペ)は1986年には製造されておらず、「"1986年式"は登録上の年式で製造年は多分1985年だよ。」ということでした。

名前は「八幡様」になりました(笑)。その由来はおいおいこのサイトであきらかになるでしょう‥。最初冗談で言ってたら、チョーさんもその気になったし‥。

 

 

「やってきた」と言っても、自分で引き取りにいってきたのですが、なかなか面白い旅でした。少しその顛末を紹介しておきたいと思います。

現車は和歌山県の田辺市という所にありました。当然そこからどう持って帰ってくるかということになるんですが、せっかくなので自分でとりに行くことにしたのでした。田辺市は紀伊田辺といわれるように紀伊半島のかなり南の方にあり、大阪からもかなり遠かったことは、この辺の地理に明るくない私にとっては驚きでした。

しかし、このあたりの南紀地方、列車の車窓から眺めるのんびりした風景は温暖な気候を偲ばせるものでなかなか旅情溢れる場所でした。

今回のルートは往路は福岡空港から飛行機で関西空港まで行き、そこから関空快速というJRに乗って、その後特急に乗り換えて紀伊田辺まで。復路は田辺から泉大津までいき、そこから阪九フェリーで新門司まで渡り、後は高速で福岡に戻るというものでした。

紀伊田辺駅までは前のオーナー氏に迎えにきてもらいました。そして、いろいろと走り出す準備をして前のオーナー氏の最後のドライブを兼ねてからからのタンクにガソリンを入れにいきました。その後、途中まで見送ってもらいながらいざ福岡に向けて出発です。田辺から泉大津までは2時間あれば余裕で間に合うとのことでしたが、途中で何かあるといけないので、午後2時前には出発しました。

フェリーの出航は夜の8時。これだけあればなんとかなるでしょう(笑)

 

 

今回もしものことに備えて持参していったものは‥
愛用の工具一式・ファンベルト3本(良く考えたら八幡様はパワステついてないので2本でよかったんですが)・リレー4個・フューズ多数・バッテリー固定金具・そして赤兎馬号から外したマレリのオルターネーター(これも実は機能するかどうか心配だったのですが‥)・単二電池を3本使うでかいマグライトです。こんだけの荷物になると死ぬ程重く、次の日は筋肉痛で大変でした。

●写真:持参品 その1 
●写真:持参品 その2 

ところで、今回八幡様を受取ったのですが、天気は雨。考えると、赤兎馬号を門司のフェリー乗り場で受取ったときも雨。的廬号を受取った日も雨。つくずくうちのマセ達は雨と縁があるようです。しかしなんとなく運命めいたものを感じるのも確かです。

●写真:出発準備完了 
●写真:給油 

 

さてオーナー氏と別れて、八幡様と共に泉大津を目指します。そうそう、元オーナーのK氏宅を出る時に、ビトルボのトランクを半分くらい占領するのではないかというくらい「ぽんかん」をいただきました。ありがとうございました。すでに殆ど食べてしまい残り僅かです(^ ^;; 甘くてとってもおいしかったです!

デフからカンカンッと音がすると聞いてましたが、RZ230氏と電話で話ながらその音を聞いてもらうと、どうやらプロペラシャフトがどこかにあたってるんじゃないかという結論におちつきました。時折音がやみます。そして何かの拍子にまた鳴りはじめます(笑)マセにお約束のリア回りからのどこどこ音が酷くなって四六時中なってるのを想像してもらうと、分かりやすいと思います。ずっと音が出るとなかなか疲れます‥。

海沿いの国道42号を快調に走るのですが、シフトチェンジするたびになんともいえない幸福感を感じます。「これよ、これ。」って感じです。レーシングパターンのシフトと相まって、しばらく忘れていた(といっても我が家からMT車がなくなって1年たってないのですが‥)快感が体中を駆け巡ります(ちょっと大袈裟?)。しかし、外観も2ドアビトルボは430とかよりも平べったく、222についてるような羽もついてるし、ところどころ腐ってはいますが、なんというか痺れるくらい格好良いです(笑)色は褪色して鮮やかなロッソではなく神社の鳥居のような朱色になっていますが‥。

さて、御坊で国道から高速に乗るのですが、この頃から小降りだった雨がひどくなってきます。ところが‥。乗ってすぐのトンネルで大渋滞。どうもトンネルを出たところで事故があったようです。それもかなりひどいものらしい。

●写真:事故で足留め その1 
●写真:事故で足留め その2 

結局そこで30分以上足留めをくったあげくにUターンして戻るようにいわれ、仕方なくUターンしたものの、「道が分からない‥」。今回は「高速を通ればすぐ」といわれていたので、地図は用意してませんでした。手元にあるのは、会社で取引き先にもらったポケット手帳についたJRの路線がのった極度にデフォルメされた地図のみ‥。それなのに、高速を降りれとは無体な‥。料金所ではしっかり金をとられて(でも、おじさんに関西弁で「すんまへんなー」といわれながら手を出されたらそう悪い気はしませんね(^ ^;;)

とりあえず、おじさんに道を聞くと「国道に出て次のインターから乗って」とのこと。国道にでるまでは、それらしいクルマについていきながらなんとかなりました。で国道に出たは良いけど、結構渋滞の箇所もあるしどの程度いったらインターなのかもわからず時間の予測がまったくつかないままとりあえず、手帳の地図でなんとか現在位置を確認しながら進んだのでした。

国道が線路沿いを走ってるところでラッキーでしたな。

しばらくして、目的のインターをみつけてそこから高速に乗りますが、雨はいよいよ激しくなり、そしてだんだんと暗くなってきます。昨年見にきたときにチャージランプが点灯してたので、バッテリーは新品にしたものの、万が一を考えてオルタも持ってきてはいたんですが、こんな土砂降りの雨の中交換作業したくありません(^ ^;;。

おまけに交換したところで、持って行ったオルタがちゃんと機能する保証もないし‥。できれば明るいうちにフェリー乗り場まで着いておきたかったんですが、仕方ないっすね。ず〜っと、電圧計を睨みながらの走行でした(電圧が下がったからってどうこうできるわけでもないんですが(^ ^;;)

 

 

途中、下りのカーブ連続しているところで渋滞してる時にアイドリングが安定しなくなり、ストールするようになりました。すぐにエンジンはかかるのですが、あんまり精神的によくないですな。渋滞の原因はその先でカローラワゴンかなんかが天地さかさまになってとまっていました。ドライバーは無事だったようですが、どんな運転したんでしょうかね。さぞかし怖かったことでしょう。

その後は渋滞もなく、デフロスターやACを入れると電圧が下がるので窓が曇ってどうしょうもない時だけ使って電気を温存しながら、無事泉大津まで到着しました。

この時夕方の6時前だったでしょうか。とりあえず、フェリーの乗船手続きを済ませました。八幡様の全長は4m15cmなので5m未満の料金になり少し勿体ないのですが、仕方ありません。ドライバー一人付きで19800円。

ところが手続きをしてると窓口の結構マスター好みのお姉さんがお金をくれます。「???」。説明を聞くと、マスターは1週間前に予約いれたので割引きがあるとのこと。これでフェリー代は16800円になり、大変得をしたのでした。しかし、勘違いしてしまいそうでした‥(^ ^;; でも、新幹線より安いなあ。飛行機は特割で10000円ぽっきりだったし、新幹線って結構高いっすね。

乗船の7時半くらいまで八幡様の中で待っていたのですが、全くアイドリングしなくなってしまいました。寒いのでヒーターを入れたかったのですが、アクセルを煽りながらでもスイッチをいれるとすぐにストールしてしまいます。諦めて、寒い中八幡様の中でうつらうつらしておりました。

それにしても寒かった‥(待ち合い室で待てば良いのに‥(^ ^;;)

●写真:フェリーを待ちます‥寒い。 

 

やっと、乗船の時間が近付き、冷えきったエンジンを暖めます。やはりアクセルを戻すとすぐストールするうえに3000rpm以下では全くトルクがなくなってしまい、結構煽りながらなんとかスロープを上がります(半クラばりばり‥)。

‥が、やっちゃいました。フェリーに入る所でいったんスロープが下ってるんですが、そこを降りきった所でオイルパンを‥ToT。なんともなかったから良いようなものの、的廬号といい八幡様といい、最近よくうちます。

●写真:無事フェリーに乗り込むことができました(笑) 

 

 

とりあえず、フェリーに乗ってしまえば後はどうとでもなります。ほっとひと安心できました。船室は2等自由席。乗ってすぐ寝場所を確保せねば!と勇んで探したのですが、がらがらでマスターが寝た部屋はマスターともう一人だけでした。部屋はとっても広いのに。他の部屋も多いとこで4〜5人くらいしかいませんでした(^ ^;;

●写真:一夜の寝床 

腹が減ったので、JR田辺駅で買った「きじ飯のおにぎり」とペットボトルのお茶で夕食にします。この「きじ飯のおにぎり」は、かしわ飯みたいなんですが、ほどよく油がのっていてとってもおいしいっす。昨年八幡様を見にいった帰りに買って虜になり、今回も絶対食べるぞと決意していたのでした。でももう食べることもないんだろうなあ。

フェリーでは、なんと10時30分消灯でまっくらになるので、本を読むわけにもいかず(7年ぶりにひっぱり出して読んでる井上ひさし氏著「四千万歩の男」もっと読みたかったのに〜)、1枚30円で借りた毛布にくるまって、眠りに落ちたのでした‥。

 

@ところで、もぐさ145さん、「むりだよ〜、だって今船乗ってるもん」ってジョーク忘れてすみません(^ ^;;

 

さて、翌朝。早く寝たら早く起きれる‥と、いうことで早起きしました。

●写真:朝の風景‥もうすぐ到着です

顔を洗って歯を磨いたら、まず、到着のどのくらい前にクルマの所にいけるかを確認しました。答えは「5分前」。キャブのビトルボは10分くらい暖気しないとまともに走らない上に、アイドリング不調だったので、頼み込んで20分前に特別に車庫?に入らせてもらうようにしました。で、クルマの所にいってまず昨夜外しておいたバッテリーのターミナルを接続してエンジンをかけて準備します。エンジンは1発始動。チョークをひいている間はよいのですが、戻すとすぐストールです。そうこうするうちにフェリーが港に到着しました。

 

 

外には朝5時30分に別府を出発してきた「別府の怪人」イタリア☆チョースケさんが待っているはずです。ゲートが開いてスロープを降ります。「ああ八幡様、これが九州だよ。」思わず呟いたりします。その先にチョーさんがカメラを構えてこちらを見ています。チョーさん、ありがとう!

●写真:フェリー到着(撮影/チョーさん) 
●写真:八幡様登場(撮影/チョーさん) 

その後、しばらくチョーさんと立ち話をしたあと一路福岡に向かいます。途中古賀の手前でヨーロピアンバージョンのIさんと偶然ランデブーしたりしました(^ ^;;

●写真:クルマを並べて、しばらくおしゃべりします 
●写真:記念撮影 
●写真:一路福岡へ 
●写真:八幡様の勇姿 その1(撮影/チョーさん) 
●写真:八幡様の勇姿 その2(撮影/チョーさん) 

Iさんやチョーさんはなぜか後ろからきたメルセデスとバトルして見えなくなったりしました。(この日、チョーさんはいつものメルセデスは車検中で代車のBMWに乗っておりました。)そういえば、赤兎馬号も最初「和泉」ナンバーがついていて、フェリーで新門司について福岡までの帰り、同じく無人航送でやってきた知り合いのBMWと2台で帰ってきたんでした。懐かしいっす。偶然とはいえ、あまりにもシチュエーションが似ています‥。

福岡についてとりあえず、うちによってお茶した後ヨーロピアンバージョンに寄って、エンジンオイルと冷却水を交換しておきました。そのときにキャブが押し込められているタンクに亀裂が入ってることを発見したり、まじまじと見ると結構あちこちぼろぼろですね(笑)。

しかし、ヨーロピアンバージョンでは心無しか皆さんの視線が冷たかったような‥(^ ^;; 気のせいですよね?EVの皆様‥。

●写真:とりあえずエンジンオイルと冷却水を交換 
●写真:たまたま入庫していた430とツーショット。きれいな430でした。オーナーの方、勝手に写真撮ってすみません。

こんな感じでマスターの珍道中は無事に幕を閉じることができました。
今後八幡様をどうレストアしていくかはじっくり検討したいと思います。
とりあえず、八幡様と赤兎馬号、最近あまり見ることのなくなったキャブビトルボ(2.5L)、すこしずつ直して保存していきたいと思います。

「福岡ビトルボ保存会」ってとこですかね!?(田楽じゃない!って声が聞こえてきそうですが‥(笑))

最後になりましたが、今回の一件で前オーナーのK氏を始め、一時は「一緒に取りに行く!」と言ってくれてたEVのM店長、抹消登録の必要書類手続き等教えていただいたEVのI氏、そして、道中心配して何度も電話をくれたRZ230氏、わざわざ早起きしてお迎えに来てくれたチョーさん、等大変お世話になりました。みなさん本当にありがとうございましたm(_ _)m。

皆さんのおかげで楽しみながら無事に戻ってくることができました。

 


らくだ庵ホーム愛馬の部屋おいでマセ・的廬号の最近>2001年1月