マスターの独り言(特別版)

スズメさん大ピンチ!

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2003年6月13日

 

※ページの下の方にスズメのその後を追加しました。(2003年6月15日)

 

毎年うちの玄関先では、ツバメが巣を作って子育てをしています。
今年もツバメのつがいが来て(ツバメの見た目と巣の作り方から、いつも最初にくるつがいのような気がします)、巣を完成させました。

ツバメのつがいと完成した巣

ところが、しばらくするとスズメが巣に出たり入ったりしています。様子を見ていると、しばらくの間はツバメもキョッ、キョッと威嚇の声を出しながら近くにいましたが、まもなくどこかに行ってしまったようです。

 

それから1週間巣は空家になってたのですが、スズメの巣づくりが始まりました。藁くずや鳥の羽根やふわふわしたもの(犬とか猫の毛?)をせっせと運んできます。

最初は「ツバメの巣を奪ってにくたらしいやつめ。」と思ってましたが、警戒心の強いスズメをこんなに近くで観察できるのも面白いと思って観察してみることにしました。ツバメから取り上げたとはいえスズメにとっては子育てのための大事な巣。今更追い払われるのも嫌でしょうしツバメとスズメの間ではよくあることのようです。

ツバメと違ってざっとした性格?のようで、藁くずが巣から溢れてかなり下の方まで垂れ下がってたり、巣の下の地面が藁でいっぱいになったりと行動がこっけいだし、ツバメに比べると不細工だけどそこがまたなんともかわいらしいのです。

ワガモノガオ…(笑)
オスの親鳥。
メスの親鳥はオスよりかなり小さいです。
すごい状態です。巣を隠すためではないとはいえ、かえって巣が目立ってます(爆)スズメは良くても人間はみっともないと思うのでさすがに途中から切り落としましたが・・・(^ ^;;

 

 

しばらくすると、夜巣からエビフライの尻尾のような親鳥の尾が覗いているのを毎晩見ることができるようになりました。卵を温めているようです。「まだかな〜、まだかな〜」と思っていたある日、親鳥が巣に来たところをそっと観察していると、小さなクチバシが巣からわずかにのぞくのが見えました。もう孵化してたんですね!どうやら3〜4羽いるようです。

オスの腹のところにエビフライのような尻尾が(笑)
ヒナのクチバシが分かりますか?この状態だとツバメのヒナと見分けがつきません。

 

 

そんなある日(6月12日(木))いつもより少し早い時間に家に戻ってきました。梅雨入りして最初のまともな雨の夜でした。家について玄関をあけるときに巣を見上げるのが日課になっていた嫁さんが巣を見上げて「スズメがおらんよ」とひとこと。

「なんで?」と私も見上げるといつも見える親鳥の姿が見えませんし、なんか様子が変。何気なく巣の下の地面を見ると小さなスズメのようなものが植木鉢の陰に。「あら、巣から落ちたとね。」と思って近付こうとして足が止まりました。

スズメのすぐ横になんか長い生き物が!・・・ヘビです。
しかもそのスズメに噛み付いているように見えました。「げっ」と思いよく見ると、ヘビの胴体は膨らんでいてすでに一羽くらい飲み込んでいるようです。毒ヘビ(マムシとかヤマカガシ)だと危険なので嫁さんを先に家に入らせます。

が、良く見るとどうやらアオダイショウ(茶色は茶色だけど青みが入っている感じで、マムシのような模様はなかった。アオダイショウといえば田中邦衛ですね(笑)でも、家に帰ったら田中邦衛の青大将が「ほたる〜」とか言いながらスズメ食べてたらもっと怖いですな(爆))のようです。人間が来たからか、まだ食べていないスズメを放して逃げようとしてるようですが、ちょうど角の部分で逃げ場を探しています。

とりあえずマグライトを取りに家に入ってすぐに出てみると、もうヘビはいませんでした。素早いですね。スズメは残されたままです。

照らしてみると生きてるようですがブルブルと震えています。
とりあえずそのままにしとくとまたヘビが来そうだし、どのみちひとりでは生きのびることはできそうにないので家の中に連れていきました。怪我とかしてたら明日の朝にでも動物園とかに持ち込むしかないな〜とか思いました。

 

 

電気の下でよく見てみると・・・。

頭の部分をヘビが飲み込もうとしてくわえられていたようで頭部が唾液のようなもので濡れたようになっています。頭から後ろは全く普通です。ヘビって頭から飲み込むんですね。

スズメの震えは止まりません。ただ私の指を足でしっかりつかむので死ぬほどは弱ってないようです。身体中についた藁くずなんかをとって汚れている頭部をティッシュに水をつけてぬぐったりしてよく見てみましたが、外傷も出血もないようなので少し安心しました。

震えは最初死ぬ前の痙攣に近いものかな〜と思いましたが、恐怖によるショック症状だったのかもしれません。羽根の下の肌が赤かったので心配しましたが、そんなもののようです。

巣の中が心配だったので、震えているスズメを箱にいれて嫁さんに見ていてもらい、私は脚立をひっぱりだして巣の中を見ると・・・。雛が2羽、すり鉢状の巣の底にへばりつくように隠れていました\(^o^)/ 
手で触るとちゃんと生きているようでした。しかし思いのほか大きくなってるのにびっくりしました。

保護したスズメ。震えがなかなか止まりません。
手乗りになりました(^ ^;;
見えにくいですが羽が見えます。

 

 

10分くらいすると、保護したスズメの震えも止まり、手を近づけると逃げようとしたりするような素早い動きができるようになりました!
もう大丈夫かな、と判断して巣に戻すことにしました。

巣に入れようとすると縁にとまってしまい、縁をしっかりつかんでいるのでそこから動かせなくなりました。しょうがないのでそのまましばらく様子を見ることにしました。ちょくちょく見てましたが、ずっと縁にとまってます。30分くらいたったころ見てみると、羽を広げたり毛づくろいのようなことをしたりしてたので、もう大丈夫だと判断しました。

 

 

翌朝様子を見ると縁にはいなかったので、巣の中に入ったのでしょうね。オス・メス両方のスズメも確認できたので、親鳥もヒナを見捨ててないことが分かってホッとしました。(メスの方はエサらしき芋虫をくわえていましたし・・・)

なんとも大変な一夜でした(^ ^;;

せっかくのご馳走の邪魔をして、ヘビには悪いことをしましたが、すでに一羽飲み込んでいたようなので許してくれるでしょう・・・。結果的に何もせずにヘビが逃げたのでスズメは助かりましたが、その現場を見て食べられるのを見ておくのもなんとなく後味悪いから、ヘビがあきらめなかったら何かしてたかもしれません。ヘビも生きるためにスズメを食べるわけであんまりヘビをいじめたくはないですが。ましてや私がヘビを毛嫌いしてるわけではないし、アオダイショウなんかは民家に住み着いて「守り神」といわれたりもするようですし・・・。まあいくら守り神といっても帰ったら玄関にヘビがいたらそりゃびっくりはしますが・・・(^ ^;;
それにしてももう5分くらい私らが帰るのが遅かったらこのスズメも食べられていたんですね。自然の厳しさを垣間見た感じがしました。

 

 

しかし、気になるのはどうやって襲ったかということ。巣は玄関の軒すれすれに作られているので、高さは地面から3m近くあると思います。考えられるのは・・・。

(1)巣の近くにある雨どいを伝って上り、雨どいからセンサーライトの電源コード(巣はコードの上に作られています)を伝って襲った。その際に飲み込んだ(と思われる)一羽と一緒に救出された一羽も巣から落ちた。
(2)救出したヒナはかなり羽も生えていたので、飛ぼうとして失敗して巣の下にいたところをヘビが見つけて襲った。(子供のころ草むらでつかまえたスズメの子も今回保護したヒナと同じくらいの大きさで飛べなかった)

(2)だと2羽同時に・・・というのはなんとなく考えられないような気もするので(1)ですかね?ヘビは木登りとかも得意なようですし・・・。

今まで何年か、ツバメが子育てしてたときはこんなことなかったんですが、もしかしてこういう危機はあったけど、ツバメの親が撃退してたのかもしれませんね(ヒナが落ちて死んだことはありましたが・・・)

また巣がヘビに襲われると困るので、玄関の周辺に木酢液を濃い目に水溶にしたものをスプレーしておきました(特に雨どいにはたっぷりと・・・)。犬・猫には効果あると書いてましたが、ヘビにも効果あるかな?

 

 

なにはともあれ残りの3羽、無事に巣立って欲しいものです。

 

 

******************その後******************

2003年6月15日追加

 

その後13日、14日とヒナは見えないものの、親スズメが来ています。14日にはなぜだか、巣の傍の雨樋にとまって鳴いています。巣にはいってないような感じでした。ヘビの一件を親が知っているのか知らないのかは分かりませんが(夜のできごとだったので)、これまでより警戒しているような印象を受けました。

そして15日。朝から親スズメの姿が見えません。巣の中にヒナがいるのかどうか全く分からないんですが、気配が感じられません。「もしかして、巣の中で死んだりしてないよね?」と心配になって、夜になってから脚立を出して巣の中を覗いてみました。フラッシュライトで照らして、鏡を使っておそるおそる中を見ると・・・。

 

 

巣の中はもぬけの殻でした(笑)

もう巣立ってしまったんでしょうね。昨年まで見たツバメの巣立ちは、飛べるようになってもしばらくの間は夜になると巣に戻ってきていたのでそういう巣立ちを想像していました。「もしかしてスズメの巣立ちってツバメとは違うのかな?」と疑問が浮かびネットで調べてみました。

すると、スズメはほとんど飛べないうちに巣から「落ちるように」巣立つそうです。そうして、草むらなんかの中で親に餌をもらったり、見守られながらだんだん飛び方や生き残るためのことを覚えていくそうです。ツバメに比べると、巣にいる期間がすごく短いんですね。ある本に「ツバメは空中生活者だ。」と書いてありましたが、スズメの巣立ちと比較しても実感できる言葉ですね。

説明を見ると、先日ヘビに食べられようとしていたヒナはどうやら巣立ちビナくらいの大きさ(育ち具合)のようです。巣立ちをしたものの、その後なんらかの理由で巣の下にいたところを、ヘビに襲われたのでしょう。

なんだかあっけない感じで気付くとイベントが終わっていたという感じです(^ ^;;

 


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